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びっくりだなぁ、また雨だ [衝動のおもむくまま]

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2014年も、いよいよはじまりました。

相棒は、今日から始業となった。
さっそくの席替えで、
隣は受験組の頑張り女子。

つねに難しい課題に取り組む、
額にハチマキの似合いそうな
疾駆するタイプで
いかにも午年的な
爽やかな女傑で、
相棒に算数の癖のある問題を、
20秒で解け、と
畳み掛けてきたそうだ。

相棒にとっては偶然
遭遇体験のある問題だったので、
各問、あっさりと
解法を提示して
20秒内に解けるだろうことを
さっさと示して、
話を終わりにしたようだが、

この人、
私の相棒はマイペースで勉強していない。

まるでまだ5年生であるかのようなのんびりかげん…

そもそも受験などということをすることになったのも、
制服嫌いからはじまったのだった。

ある日ふと、中学行くときは、
制服のないところに行きたいと、…

ビンボーな我が家、
自由学園や和光学園、シュタイナー、その他、
個性的な私学に行かせたいと思っても、
資金はなし。
国立の某特別難関校以外、
私服の中等学校は思いつけない。

制服のないことで有名な
自由な校風で幅を利かせている都立校も、
中高一貫となった途端、
後期(つまり高校過程)は“伝統”どおり私服でも、
前期(すなわち中学の過程)には
標準服などという制服が設定されている。

偏差値が高いほど、私服率の上がる昨今、
筑駒や麻布に行けば、
冬を除いたスリーシーズン、
ハーフパンツで登校可能…
(冬でもハーフパンツにスケボーの学生もいるみたいだが…)
卒業証書もハーフパンツで受け取って
「それで何か?」
という顔をしていられるのに
普通の学校に行こうとした途端、
標準服という名の制服や統一された上履き、運動着が、
べったりと押し付けられる、
なんとも不思議に
格差が決定づけられた、
自由は金持ち(あるいは、できる子)に限定の
子ども界。

制服いやいやはいいけれど、お前どうすんだよ、
という親の思いを他所に、
碌すっぽ
身を入れた勉強をしない。

一度は目指したはずの難関校、
学園祭に2日行って、中夜際も最後の最後までつき合ったというのに、
「どこ受ける?」
の問いに
「あそこは、行事は楽しそうだけど、
勉強無理してやるのは、
頭によくないから、
やめとく」
とか言って、
マイペースで好きな面白そうな問題にだけ
取り組んで、それでよしとしている。

まぁ、合格しなくても、
自分の道を進めばそれでいいんだけど、
とは思うけど、
張り合いないなぁ。

進学塾などに行ってない相棒は、
塾に行ってるクラスメートなどに
耳年増よろしく聞いてきて
実情はこうだと、喝破している気でいる。

全国で1、2位を争う優秀な児童と
近くのクラス、あるいは同じクラスで授業を受けていると分かること。

そういう”飛び切り優秀!”なコたちって、
塾でちっとも勉強していない。
ふざけてて、先生の話なんかちっとも聞いていなくって、
気の利いたことあれこれしゃべっているだけで、
それで模試などで、
並外れた順位を取っていると。

原因と結果をとりちがえた、
というか、成功した人間の行動をばらしてその通り実行しても、
同じように成功することは、滅多に無い、という、
「お勉強」=出版産業の構図が、
すでに小学生のうちから世界としては歴然としているのだった。

自分に投資、
あるいは、
我が子に投資、

と思っていても、
その内実は、
浪費や消費でしかないという
残酷市場経済が屹立している。

まぁ、
消費や浪費をする余裕があるだけで、
格差の中では恵まれた方なのだろう、
けど。

しかしその豊かさは、
本当の幸福をめざした途端、
ジラフが針の穴を通るような難関にしかならない、
という認識は、
都市部ではなかなか得られないのだろうか…?

山陽・山陰のそのまたある限られた人々は、
そういう世界とは別の生き方を選択しているらしい、
とは、最近の朝日新聞に載っていた記事だったろうか?

それにしても
タルマーリーのパンはおいしいですね。

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久しぶりの和食パン



諸事情あって、
2013年内、食べることはないと思っていたのだが、
しあわせなことに、年末から年始にかけて
食べることができたのだった。

ありが、とう。

古民家酵母…

すごいですね。

利潤を求めずにひたすら生産をする…
イタルさんが、経済学者さんのご子息だとは、
あの本を読むまで知りませんでした。



田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」




『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』

親の学問の認識を
子が実践するとは、
なんと神話な話でしょう。

まだお読みでない方には、
朝日新聞の書評欄にも紹介された
この快著を読まれることを、お勧めしたい。

主義主張やイデオロギーの善し悪しとは関係なく、
とにかく意味もなく、
そして、意味の意味が大有りの、
激烈な快著。

例のいまとなっては悪名のように語られる
「共産主義者宣言」
あるいは
「共産党宣言」
も、
聖書・お経のように読まれるものではなく、
抱腹絶倒のパロディーとして読まれる
すっ飛んだ扇情的な文書だったことが
思い出される、
愉快でかつ、
洞察に富んだ本であったりするのだった。

でたらめに生きたマルクスを
エンゲルスが何とか形にしようとした
歴史的には、まぁ、どうでもいいエピソードではあるものの、

イタルさんとともに闘争しているマリさんの、
エンゲルス的立場も、
相当に興味深く読みました。

同じ味を維持することの可能性を知っていても、
もう味よりも、土地の酵母の可能性にかけて実験的生産に励んでいるイタルさんも面白いけれど、
そこに恊働し、
良いものは、安く売る必要ない、
と、
服飾業界ならコムデギャルソンの川久保玲のような
決然たる判断で
いまのタルマーリーをつくっている
マリさんの不思議を
感じてしまったのでした。

おかげで、
ますます
エンゲル係数が高くなってしまう、
などと蛇足を付け加えたら、
おやじギャグてきな
しょぼい話になってしまいますね。

そこで、さて、今日は、
我が家は
何のパンを食べているのかだが…

新年恒例の
アンリ・ルルーのキャラメリエを
相棒は相変わらず玩味してきてはいるのだが、
その風味を味わうのには、
タルマーリーやル・ヴァン、ラ・テール、ザクセンなどの
個性ある酵母の香り満載のブレッドは、
キャラメルというか、バターというか、岩塩というかの
その香りの風味を楽しむのには邪魔だといい、
新年のブレッドはタルマーリーを楽しみつつも、
キャラメリエは後楽園のムーミンカフェの食パンで
食すという、
妙なこだわり。

最後のキャラメリエも、
どうしたことか。

1月8日、新年最初の開業日となった
アトリエ・ド・マヌピッシュも
パン・ド・ミはいつもの通り、
予約者限定。
18時過ぎに
東京にはめずらしい
冬の雨の晩に
菊坂下の店を覗いてみても、
フランス山型パンもあるわけない。

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パン・オ・コンプレで
大満足としたいところ。

そも、
パン・オ・レザンも、単独やブレッド&バターではうまくても、
キャラメリエに合わせるのは冒険だ。
当然、ペザン(高貴なる貧農)系も酵母や胚芽の香りが高い。

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ハーフのバゲットを仕方なく買ってはみたものの、
お姫様系のエスプリで頑な石となっている相棒が、
これで最後のキャラメリエといくのだろうか?

昨年のサロン・デュ・ショコラで
クイニーアマンでびっくりさせてくれた
アンリ・ルルー…
柚抹茶を超えたおどろきを
今年はどうやってやってくれるのか、
受験直前の相棒は
知ることが果たしてあるのだろうか…???

さぁ、明日は、
席書会。

「緑の大地」

を堂々と書き切るこことができるのだろうか。

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