衝動買い! iPhone 4S を超えて [衝動のおもむくまま]
衝動買いと言えば、
美術館と本屋
きょうは、美術館の話はさておいて…
"古本まつり"にようやく行ってきました。
先週末がメインデイズだったのだけど、
相棒が風邪で調子悪くて、
行かれなかった。
参加する各出版社が
"倉"出しして、
絶版・品切れが手に入る、しかもディスカウントで…
というおいしいチャンスなのだが…
去年は、
藤原書店のいく点か、
ハイデ アルダランの
「ミルトン」シリーズ(朔北社)が
品切れなのを買い占めた。
屋台に出ていた編集の方の話だと、
いつか、再版を出すはずだけどいつになるか分からない…と…
玉川大学出版部の
キッズ・サイエンス・シリーズ
"科学キャラクター図鑑"などがあったな。
「周期表」とかさ。
周期表の下敷きを買った記憶がある。
今年は
残念でした。
そこで今日はリベンジで
古本へ。
レゴのロボットをつくると言っていた相棒が、
昼過ぎになって、
神保町へ行くと言い出して、
自転車で出動。
まさに衝動買い。
「いまどきのこども」の全13巻セット!
うちに数冊あるのだが、
全13巻は揃っていなかった。
月200円の小遣い貯めたうちから、
「1,500円出すから」
と言い出して…
iPhone 4Sでアマゾンを検索。
いまどきのこども (ハードカバー) 【コミックセット】
を見たのだが、
これがむちゃくちゃ。
中古品14点が
880円からだったのだが、
6冊セットとか12冊セット、8冊セットとか。
欠番をちゃんと書いてあるのはいい方で
「全9巻」とかもあって
やれやれです。
よく見ないでクリックするとやばいよん。
全13巻セット、3,600円でも、7巻と13巻はビニールカバー無し、
で、私の想像より高かった。
送料もかからずに2,000円は、
状態は特別にいいわけではなかったが、
つい「買ってもいいかも」と思ってしまった。
…
ううっ
…
いまはなき巌正堂の跡を襲った店で
杉村和彦「アフリカ農民の経済」を¥500
現代フランス文学13人集〈第3〉アンリ・トマ "ジョン・パーキンズ"、ルイ=ルネ・デ・フォレ"狂った記憶"、レーモン クノー"わが友ピエロ"、サミュエル ベケット"勝負の終り" 新潮社 1965年…を¥100
大変貌を遂げたが大好きな小宮山書店で
田名網敬一、 森永博志「幻覚より奇なり」を¥1,500
エリック・ツィーメン「オオカミ」(2007年版)を¥1,500
風格漂う(嘘ですよ)もうひとつ大好きな田村書店では、
時間切れで購入するものを見出せず、
(というより、相棒が腹減ったためだが…)
とにはかくには
相棒に、
「ここのおやじさんは、怖いよ。
俺が高校生のときから、のぞきに来てるけど、
若い修行中の店員さん、よく怒鳴られていた。
若いお客さんでも、怒鳴られているのがいる。
それもあたりまえで、
世界にもしかしたら図書館の外には、
ここにしかないかもしれない本を
ぞんざいに扱っていたら、
お店に迷惑以前に、
いつかその本を買う未来の読者に対して
失礼だからね。
こわいけど、すごく詳しいよ、本については。
調べたいことがあって、
よく調べた上で相談したら、
すごく丁寧に教えてくれるから…」
なんて話をしとく。
こいつが学生になって
哲学とか社会学とか文学とか齧るようになった時、
おやじさん、まだ生きてるかな?
数年前に、どっかの作家のドキュメンタリーでかな?
おやじさんがテレビに出てたの視たとき、
(プロフェッショナルの古書店ってことだったかな、
奥方が本の補修の手作業かなんかをしながら
先行きのことなどを語っていた記憶が…)
「先、長くないのかも」
と心配になったものだけど、
そのあとも生きておられるのを見かけて、
白水社「デカルト全集」(正確には著作集)を
衝動買いしてしまったことがあった。
中央公論社「プロティノス全集」と
白水社「ニーチェ全集」1期・2期のセットを
この20年くらい、買おうとして、購入していない。
最初、学生協で安く買おうとして思いとどまったのは、
3期が出てからにしようと思ったから。
で、のちに学生協で買うのはやめにして、
田村書店に入っては、右手の棚の真ん中あたり、
天井近くの札を見上げては
値段を見てため息をついたものだった。
そういえば、
白水社「ニーチェ全集」の3期はどうなっちゃったんだろう。
もう出さないのかな。
西尾幹二は自分の全集なんか出しちゃってるけど、
ニーチェ全集は完結させないのかね。
西尾の事情じゃなくて、
出版社の事情かもしれないし、
…
でも、
日本でとかく悪く言われることの多いドゥルーズは、
全集出す仕事とかは全うしたよな。
まあ、日本のディレッタントは、長いこと、
ドゥルーズと村上春樹をとにかく悪くいうことで
プライドを維持してきたのだから、
しょうがないか。
ヘーゲルの「大論理学」をむさぼり読みました!
って手合いが、
論拠もなーんも言わずに唐突に
「ドゥルーズってだめでしょ」
とか言ってたけど、
あれ、なんだったのかね。
愉しんで「大論理学」を読んでたら、
「差異と反復」も、「意味の論理学」も、
「アンチ・オイディプス」も「ミル・プラトー」も
ゲラゲラ笑いながら読めたはずなんだけどな。
弁証法嫌いを語るドゥルーズ。
それがヘーゲル・ラヴの人のハートを
深く傷つけたのかもしれないが、
ソークラテース(笑)のアイロニーを批判し
ディオゲネスひっぱってきたことを持ち出すまでもなく、
すべてのことばの身振りがまさに弁証法だし、
現象学のスコラ的なのを嫌ったのと同じ論法での
弁証法否定、
否定を根拠にする哲学を嫌っただけで、
自死に向かっていたころ、
マルクスとサルトルを肯定的に語った
あの筆法は、
ヘーゲルは充分弁証法的でなかったと
実践的に語っていたのではなかろうか。
なんちゃって、
ドゥルーズといっしょに弁証法を否定している先生方に
怒られちゃうか…
それにしても、
現代フランス文学13人集〈第3〉
持ってたような気がしてきた。
ベケットの「勝負の終り」は、この本で読んだ記憶がある。
図書館で借りた?
それは凄くあり得るけど…
また、やっちゃった?
…
今日の晩飯は
ハンバーグ。
(いずれもiPhone 4Sで撮影)
この記事、
書き始めは
植村花菜が歌う「やさしさに包まれたなら」(松任谷由実/魔女の宅急便)だったのが、
マリリン・マンソンなどのThe Matrix Reloadedのサントラに、
ゆず「またあえる日まで」から
陽水の「少年時代」、清志郎の「雨あがりの夜空に」(RHAPSODY NAKED)を通って、
「レクイエム」モーツァルト by アーノンクール に突入の秋の夜。
これ相棒のお気に入りプレイリスト
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2011-11-04 02:25
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